JIS Z2246:2000 ショア硬さ試験−試験方法 Shore hardness test−Test method
1. 適用範囲
この規格は,主として金属材料用ショア硬さ試験方法について規定する。適用する硬さの範囲は,5〜105HSとする。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 表面粗さ−定義及び表示
JIS B 7727 ショア硬さ試験−試験機の検証
JIS B 7731 ショア硬さ試験−基準片の校正
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 原理 ショア硬さは,ダイヤモンドハンマを一定の高さから落下させ,その跳ね上がり高さに比例する値として求める。
4. 記号,定義及び表示 記号,定義及び表示は,次による。
a) ショア硬さに用いる記号及び定義は,表1による。
b) ショア硬さの表示は,硬さ値,硬さ記号の順に行う。 なお,試験の形式(C形試験機,D形試験機)に対応する記号を示す必要のないときは,硬さ記号を,HSとしてもよい。
例1. C形試験機で測定したショア硬さが,32のとき:32HSC又は32HS 例2. D形試験機で測定したショア硬さが,54のとき:54HSD又は54HS
5. 試験機 試験機は,JIS B 7727によって検証された装置を用いる。
6. 試料 試料は,次による。 a) 試料の試験面は,平面とする。 備考 試験面が曲面の場合は,受渡当事者間の協定による。 b) 試料の質量は,0.1kg以上で,なるべく大きくする。
c) 試料の厚さは,硬さの測定に,試料受台の硬さが影響しない厚さとする。 参考 試験面の表面粗さは,JIS B 0601によって,50HS未満の試料では1.6洀洀刀懿50HS以上の試料では0.8洀洀刀愰夰謰匰栰ましい。
7. 試験 試験は,次による。
a) 一般に,試験は,10〜35℃の温度範囲内で行う。管理条件下で行う試験の場合は,23±5℃の温度で行う。
b) 試験に先立って,試験する試料の硬さに近い硬さ基準片を用いて,試験機に異常のないことを確認する。硬さ基準片は,JIS B 7731による。
c) 試験は,試料を機枠の試料受台に置いて行う。ただし,試料の形状,寸法などによっては,計測筒を機枠から取り外して,計測筒を手持ち又は特殊な支持台に取り付けて行ってもよい。 備考 計測筒を手持ち又は特殊な支持台に取り付けて測定する場合には,計測筒の姿勢が,鉛直になるように注意する。また,報告書には,計測筒の手持ち測定又は支持台測定の条件を記載する。
JIS Z2246:2000
PS:Thank you for your support!