JIS X9201:2001

01-04-2023 comment

JIS X9201:2001 高精細カラーディジタル標準画像 (CMYK/SCID) Graphic technology−Prepress digital data exchange− CMYK standard colour image data (CMYK/SCID)
1. 適用範囲 この規格は,符号化,変換,圧縮及び復元を含む画像処理,フイルム記録又は印刷の過程における画質変化を評価するための一群の標準カラー画像を表現する数値データを規定する。標準カラー画像は,8ビットCMYKのディジタルデータに符号化されている。この規格は,画像形成にかかわる研究,開発,製品評価及び工程制御に利用することができる。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づきIDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 12640 : 1997, Graphic technology−Prepress digital data exchange−CMYK standard colour image data (CMYK/SCID) (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。
JIS X 0606 : 1998 情報交換用CD-ROMのボリューム構造及びファイル構造 備考 ISO 9660 : 1988 Information processing−Volume and file structure of CD-ROM for information interchangeからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 JIS X 6281 : 1992 120mm再生専用形光ディスク (CD−ROM)
備考 ISO/IEC 10149 : 1995 Information technology−Data interchange on read-only 120mm optical data disks (CD-ROM) が,この規格と一致している。 JIS X 9203 : 1999 製版ディジタルデータ交換−4色印刷特性評価用入力データ
備考 ISO 12642 : 1996 Graphic technology−Prepress digital data exchange−Input data for characterization of 4-colour process printingが,この規格と一致している。 JIS X 9205 : 1999 電子製版画像データ交換用タグ付きファイルフォーマット (TIFF/IT)
備考 ISO 12639 : 1998 Graphic technology−Prepress digital data exchange−Tag image file format for3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 検査合計 (check sum) データの中のある集まりの和であって,ファイルが正しく移ったかの検査の目的に使われるもの。この規格では和の下位8ビットを使用する。
3.2 色順 (colour sequence) 色を媒体上に印刷する順番又はファイル内に格納する数値データの順番。
3.3 色値 (colour value) 画素の色を表現する一組の数値。 3.4 データ範囲 (data range) データとして与えることのできる数値の範囲。 \
3.5 網点面積率 (dot percentage) 0〜100%の値で表される,網点によって覆われる面積の百分率。最明画像部分は,0%又は0%に近い最小網点面積率で表し,最暗画像部分は100%又は100%に近い最大網点面積率で表す。
3.6 全体的色変更 (global colour change) 画像の中の色変更を,その画像のすべての部分に一貫して適用すること。他の色変更の方法として,画像の一部の領域を選択して,その他の画像領域とは独立に変更する局所的色変更がある。
3.7 カラースキャナ (input colour scanner) 写真又は印刷物の光の反射率又は透過率を電気信号に変換する装置。 3.8 画像の向き (orientation) 画像を記録する方向。画像の左上,左下,右上又は右下のいずれかの点から始めて垂直又は水平の向きとする。画像の向きを指定するために使われるコードは,JIS X 9205による。 3.9 画素 (pixel) ディジタル画像を形成する最小の構成要素。
3.10 点順次 (pixel interleaving) シアン,マゼンタ,イエロ(黄),ブラック(墨)などのデータの順を各画素について色順を同一とし,次々の画素ごとに順次並べて表現するカラー画像データの表現方法。他のカラーデータ順次表現方法として,線順次及び面順次がある。色の特定の順序は,JIS X 9205の中で定義されるフィールド番号によって決定される。
4. CD-ROMデータ この部分は,“JIS X 9201高精細カラーディジタル標準画像データ (CMYK/SCID)”のCD-ROMに含まれる。これらのデータの画像特徴は5.で規定し,電子データ構造は6.で規定する。
5. データの表現方法及び定義
5.1 解像度 データセットは,データ数値範囲及び解像度の異なる二つの組合せからなる。 主セットは,データ範囲を網点面積率0〜100%に対応して28〜228とし,規定画面寸法 (128mm×160mm) において,解像度を16画素/mmとする。副セットは,データ範囲を0〜255,同一画面寸法において,解像度を12画素/mmとする。副セットは,解析的な変換則によって,主セットから生成された。二つのセットを区別するため,主セットには “ISO 400”,副セットには “ISO 300” という小さな文字を画像上部に挿入する。
5.2 データセットの定義 主セット及び副セットは,それぞれ8種の(写真的な)自然画像及び計算機によって生成された10種の合成画像からなる。主セットの自然画像の識別記号は,N1〜N8とする。副セットの各画像には,N1Aのように文字 “A” を付加する。各画像には,その絵柄の内容に由来する名前(例えば,カフェテリア)を付ける。

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