JIS T9113:2000 使い捨て歯科用ゴム手袋
1.適用範囲
この規格は,歯科で,診察,治療及び処置に用いる場合,患者及び使用者を交差感染から守るために使用する滅菌及び未滅菌の使い捨て形式のゴム手袋(以下,手袋という。)について規定する。また,この規格は,手袋の表面が平滑なもの及び表面の一部又は全面が粗面の手袋にも適用する。備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。ISO 11193 : 1994 Single-use rubber examination gloves−Specification
2.引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用することによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6250 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの物理試験方法通則備考
ISO 471 : 1983 Rubber-Standard temperatures, humidities and times for the conditioning andtesting of test pieces,ISO 1826 : 1981 Rubber, vulcanized-time-interval between vulcanization and testing −Specification,ISO 4648 : 1991 Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of dimension of test piecesand products for test purposes,ISO 4661-1 : 1993 Rubber, vulcanized or thermoplastic−Preparation of samples and test pieces−Part 1 : Physical testsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6251 加硫ゴムの引張試験方法備考
ISO 37 : 1994 Rubber, vulcanized or thermoplastic − Determination of tensile stress-strainpropertiesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。JIS K 6257 加硫ゴムの老化試験方法備考
ISO 188 : 1982 Rubber, vulcanized−Accelerated ageing or heat-resistance tests からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。JIS T 9010 ゴム製品の生物学的安全性に関する試験方法
3.種類
手袋の種類は,使用する原料によって,次のように分類する。
a)1種 天然ゴムラテックスを主材料とした手袋
b) 2種 合成ゴムラテックス,天然ゴム溶液又は合成ゴム溶液を主材料とした手袋
4.材料
4.1主材料 手袋の主材料は,天然ゴムラテックス,合成ゴムラテックス,天然ゴム溶液又は合成ゴム溶液とする。参考 人によっては天然ゴム由来の水溶性たん白質に敏感な者があり(即時型 I 型アレルギー),他のゴム配合の手袋を必要とすることがある。
4.2副材料 手袋に打粉,潤滑剤,着色剤又は手袋の表面に効果を付与する副材料を使用する場合は,生体に害を与えないものを選び,必要に応じて,その材料を開示するものとする。参考 人によっては特定なゴム配合剤に敏感な者があり(遅延型 IV 型アレルギー),他のゴム配合の手袋を必要とすることがある。
JIS T9113:2000
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