JIS T8118:2001

01-04-2023 comment

JIS T8118:2001 静電気帯電防止作業服 Working wears for preventing electrostatic hazards
1. 適用範囲 この規格は,作業服の静電気帯電に起因して発生する災害・障害(1)を防止するため,生地に帯電防止織編物を使用して縫製した静電気帯電防止作業服(上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服など,以下,帯電防止服という。)(2)について規定する。
注(1) 災害・障害とは,爆発,火災,電撃のような事故及び災害,並びに電子素子の破損,製品の汚れなどのような生産障害をいう。 (2) 上衣にはジャンパ及びコート,ズボンにはスカートを含む。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6741 硬質塩化ビニル管 JIS L 0217 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法 JIS L 4204 ワーキングウェア JIS T 8103 静電気帯電防止靴
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0217によるほか,次による。
a) 帯電防止織編物 生地に導電性繊維をほぼ等間隔又はほぼ均一に混入した織物若しくは編物。
b) 導電性繊維 金属,カーボンなどの導電性材料でできた繊維,又はこれらを一部に使用してできた繊維で,帯電防止性能をもつもの。
c) 裏地付き帯電防止服 帯電防止の目的で帯電防止織編物を作業服の表地及び裏地に使用した服。
d) 摩擦布 摩擦による帯電防止性能の試験に用いるナイロン布又はアクリル布(3)。 注(3) 材料については,解説を参照。
4. 性能 帯電防止服の性能は,6.によって試験したとき,1点(4)当たりの帯電電荷量が0.6洀下でなければならない。 注(4) 点とは,上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服などの完成品の単位をいう。
5. 構造及び材料 帯電防止服の構造及び材料は,次の規定を満足しなければならない。
a) 帯電防止作業服の生地に使用する帯電防止織編物は,7.によって試験したとき,帯電電荷量が7洀一洀以下のものでなければならない。
b) 裏地なし帯電防止服の生地は,すべて帯電防止織編物とする。ただし,やむを得ず補強裏地,ポケット裏地などに帯電防止織編物でない生地を使用する場合には,その面積が帯電防止服の表面又は裏面

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