JIS T5906:2001 歯科用ハンドピース−第 1 部:高速エアタービンハンドピースDental handpieces−Part 1 : High-speed air-turbine handpiece.
1.適用範囲
この規格は,圧縮空気によって駆動される歯科用高速エアタービンハンドピース(以下,ハンドピースという。)について規定する。ただし,技工用及びディスポーザブルハンドピースには適用しない。備考
この規格の対応国際規格を,次に示す。なお対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。ISO 7785-1 : 1997 Dental handpieces−Part 1 : High-speed air-turbine handpieces (MOD)
2.引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1505 精密騒音計JIS T 0601-1 医用電気機器−第 1 部:安全に関する一般的要求事項JIS T 5504-1 歯科用回転器具−軸−第 1 部:金属製備考
ISO 1797-1 : 1992, Dental rotary insturuments−Shanks−Part 1 : Shanks made of mentals からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS T 5507 歯科用器械−図記号JIS T 5905 歯型用ハンドピースとホースのコネクタISO 13402 Surgical and dental hand instruments−Determination of resistance against autoclaving, corrosionand thermal exposure3.定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a)引抜力 チャック内に装着された回転器具(以下,バーと呼ぶ。)の引抜きに要する力。
b)挿入力 チャック内にバーを挿入するのに要する力。
c)静的伝達力 チャック内に装着されたバーが,静止状態から滑ることなく伝達される回転力(トルク)。
d)メタルチャック 構成材料が金属のチャック。
e)非メタルチャック 構成材料がゴム,プラスチックなど非金属のチャック。f)フリクショングリップ FG と略称(以下,FG と呼ぶ。),チャックに圧入したバーを主に摩擦力で保持する方式。スプリング方式のメタル FG チャックと非メタル FG チャックがある。g)プッシュボタン又はプレスボタンチャック PC 方式と略称(以下,PC と呼ぶ)。タービンヘッド後部のボタンを手指で開閉しバーを着脱する。通常メタルチャックに属する。
h)ねじ固定方式 機械的固定方式の一種で MC 方式と略称(以下,MC と呼ぶ。)。機械的固定方式はラッチ又はねじによりバーを固定するもので,エアタービンでは唯一ねじ固定方式が実用される。
4.材料 ハンドピースの構成材料は,その使用目的に適したもので,製造業者の推奨する清掃及び 6.9で規定する滅菌ができ,また 6.8 で規定する耐食性をもたなければならない。
5.形状及び構造
5.1形状 ハンドピースの形状は,容易に操作ができ,その外側表面は,清掃が容易で安全に保持できるものであることが望ましい。5.2構造 ハンドピースの構造は,十分な操作性及び安全性を備えたものとする。また,修理及び取扱説明書に記載する保守点検のため,備付け工具又は容易に入手できる工具を使用して,容易に分解及び再組立できることが望ましい。
6.寸法及び性能
6.1ヘッド部の寸法 ヘッド部の寸法を取扱説明書などに記載する場合,測定部位の名称と寸法は図 1による。試験は,7.2 に従って行い,長さについては,±0.1mm,可視角度については,±1°の精度で表示する。図 1 ヘッド部
6.2チャック チャックは,JIS T 5504-1 の規定に適合するバーを装着できなければならない。
JIS T5906:2001
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