JIS R2616:2001 耐火断熱れんがの熱伝導率の試験方法 Testing method for thermal conductivity of insulating fire bricks
1. 適用範囲
この規格は,耐火断熱れんが(以下,断熱れんがという。)の熱流法と非定常熱線法(以下,熱線法という。)による熱伝導率の試験方法について規定する。熱流法による測定温度範囲は400℃まで,熱線法による測定温度範囲は1250℃までとする。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8894-1 Refractory materials−Determination of thermal conductivity−Part 1 : Hot-wire method (cross-array) (MOD)
2. 引用規格 以下に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1602 熱電対
JIS C 2520 電熱用合金線及び帯
JIS C 2526 金属抵抗材料の電気抵抗−温度特性試験方法
3. 装置
3.1 乾燥装置 温度を110±5℃に保つことのできる自動温度調節器付き電気恒温器を用いる。
3.2 長さ計 熱流法の場合は最小0.05mm, 熱線法の場合は最小0.1mmまで測定できる長さ計を用いる。
3.3 はかり 熱流法の場合は最小0.1g, 熱線法の場合は最小1gまで測定できるはかりを用いる。
3.4 熱流法による熱伝導率試験装置 図1のような装置で,同心円状に置いた試験片を挟んで上部から加熱体で熱を伝え,試験片を通った熱は,受熱棒を経て伝えられる。次にこの熱が熱量測定用水によって,補償用ヒーターを仕組んだ水熱量計で比例計算によって測定できるような構造のものを用いる。試験片の上下面の温度測定用温度計は,熱電温度計(例えば,白金−白金ロジウム又は銅−コンスタンタン)で,これを加熱棒と受熱棒(1)の表面に仕組んで用いる。また,水熱量計には,微小電位差計(感度1×10-6V程度のもの)を用いる。
JIS R2616:2001
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