JIS Q14031:2000 環境マネジメント− 環境パフォーマンス評価−指針 Environmental management−Environmental performance evaluation− Guidelines
1. 適用範囲
この規格は,組織内部での環境パフォーマンス評価の設計及び使用に関する指針を示す。この規格は,種類,規模,所在地及び複雑さを問わず,すべての組織に適用できる。 この規格は,環境パフォーマンスのレベルを述べるものではない。この規格は,認証及び登録の目的のための仕様規格,その他環境マネジメントシステムの適合要件を述べるためのものでもない。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 14031 Environmental management−Environmental performance evaluation−Guidelines (IDT) 2. 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1 環境 (environment) 大気,水質,土地,天然資源,植物,動物,人及びそれらの相互関係を含む,組織の活動をとりまくもの。 備考 ここでいう“とりまくもの”とは,組織内から地球規模のシステムにまで及ぶ(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.2 環境側面 (environmental aspect) 環境と相互に影響し得る,組織の活動,製品又はサービスの要素。 備考 著しい環境側面とは,著しい環境影響をもつか又はもち得る環境側面である(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.3 環境状態指標 [environmental condition indicator (ECI)] 局地的,地域的,国家的又は地球規模の,環境状態に関する情報を提供する特定の表現。 備考 “局地的”とは,当該組織が考慮すべく選択した環境状態の規模によって,一つの州,省,又は一国内の複数の州を指し,又は複数の国の群,又は大陸でもよい。 2.4 環境影響 (environmental impact) 有害か有益かを問わず,全体的に又は部分的に組織の活動,製品又はサービスから生じる,環境に対するあらゆる変化(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.5 環境マネジメントシステム [environmental management system (EMS)] 全体的なマネジメントシステムの一部で,環境方針を作成し,実施し,達成し,見直し,かつ,維持するための組織の体制,計画活動,責任,慣行,手順,プロセス及び資源を含むもの(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.6 環境目的 (environmental objective) 環境方針から生じる全般的な環境の到達点で,組織が自ら達成するように設定し,可能な場合には定量化されるもの(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.7 環境パフォーマンス (environmental performance) 組織の環境側面についてのその組織のマネジメントの結果。 備考1. この規格では,環境パフォーマンスは,1996年発行のJIS Q 14001及びJIS Q 14004とは異なる定義がされている。 2. 環境マネジメントシステムの中では,結果は組織の環境方針,目的及び目標に対して測定されるのが一般的である。
2.8 環境パフォーマンス基準 (environmental performance criterion) 組織の経営層が設定し,EPEのために用いる,環境目的,目標,その他意図する環境パフォーマンスのレベル。
JIS Q14031:2000
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