JIS M8718:2000 鉄鉱石ペレット−圧かい強度試験方法
1 適用範囲
この規格は,高炉用鉄鉱石ペレット(以下,ペレットという。)の圧かい強度試験方法について規定する。この規格は,焼成ペレット(hot-bonded pellets)に適用する。
注記 1 対応する ISO 4700 は,高炉用及び還元鉄用のペレットに適用するとしている。注記 2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。ISO 4700:2007,Iron ore pellets for blast furnace and direct reduction feedstocks−Determination ofthe crushing strength (MOD)なお,対応の程度を表す記号MODは,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき, 修正していることを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS M 8700 鉄鉱石及び還元鉄−用語注記 対応国際規格:ISO 11323,Iron ore and direct reduced iron−Vocabulary(MOD)
JIS M 8702 鉄鉱石−サンプリング及び試料調製方法注記 対応国際規格:ISO/FDIS 3082,Iron ores−Sampling and sample preparation procedures(MOD)
JIS Z 8401 数値の丸め方3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。それ以外の用語及び定義は,JIS M 8700 による。
3.1 圧かい強度(crushing strength, CS)圧かい試験において 1 個のペレットの破壊を引き起こす圧縮荷重
4 原理 規定の粒度範囲のペレット 1 個に規定の加圧盤速度で圧縮荷重をかけ,ペレットを破壊する。この操作を測定試料であるすべてのペレットについて繰り返す。圧かい強度は,得られたすべての測定値を算術平均して求める。5 サンプリング,試験試料及び測定試料の調製
5.1 サンプリング及び試験試料の調製 ロットのサンプリング及び試験試料の調製方法は,JIS M 8702 の 10.8.2.4.1(高炉用ペレット)による。ペレットの試験粒度範囲は,−12.5+10 mm とするが,受渡当事者間の協定による粒度範囲としてもよい。試験試料は少なくとも 1 kg,乾燥基準で,かつ,所定の粒度範囲に調製したものを採取する。試験試料を 105 ℃±5 ℃で恒量になるまで乾燥器の中で乾燥する。その後,室温になるまで冷却する。注記 恒量とは,1 時間ごとの連続した測定試料の測定値間の差が,乾燥前測定試料の質量の 0.05 %以下に達した場合をいう。
5.2 測定試料の調製 5.1で調製した試験試料から,例えば,格子盤を用いて,無作為に測定試料を採取する。この測定試料は注文時に受渡当事者間の協定によって合意された,少なくとも 60 個の個数のペレットで構成する。注記 この試験において所要の精度を得るために必要な測定試料のペレットの個数は,次の式を用いて算出できる。
JIS M8718:2000
PS:Thank you for your support!