JIS L1905:2000 繊維製品のシームパッカリング評価方法
日本工業規格JIS L1905:2012繊維製品のシームパッカリング評価方法Methods for assessing the appearance of seam pucker on textiles序文 この規格は,2009 年に第 3 版として発行された
ISO 7770 を基に,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書 JB に示す。また,附属書 JA は,対応国際規格にない事項である。1 適用範囲 この規格は,繊維製品のうち糸によって縫い合わされた布地又は製品に発生しているシームパッカリングの程度を目視評価する方法について規定する。この規格で,附属書 A に ISO シームパッカリングレプリカのデジタル化を参考として記述した。
また,附属書 JA に,光学三次元計測法を参考として記述した。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。ISO 7770:2009,Textiles−Test method for assessing the smoothness appearance of seams in fabricsafter cleansing(MOD)なお,対応の程度を表す記号MODは,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき, 修正していることを示す。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。JIS C 7617-2 直管蛍光ランプ−第 2 部:性能仕様JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則注記
対応国際規格:ISO 139,Textiles−Standard atmospheres for conditioning and testing(MOD)JIS L 0217 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法JIS L 0805 汚染用グレースケール注記 対応国際規格:ISO 105-A03,Textiles−Tests for colour fastness−Part A03: Grey scale forassessing staining(MOD)
JIS L 0860 ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 1096 織物及び編物の生地試験方法ISO 3175-1,Textiles−Professional care, drycleaning and wetcleaning of fabrics and garments−Part 1 :Assessment of performance after cleaning and finishing
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0105 によるほか,次による。
3.1 シームパッカリング 縫い目線の周辺に生じた縫いつれ又は縫いじわが,やや連続的に続いたもの。4 試験場所 JIS L 0105に規定する標準状態の試験室によって試験を行う。試験室が標準状態に保てない場合は,できるだけ標準状態に近い場所で評価を行い,評価時の温度及び相対湿度を箇条 8 の試験報告書に記載する。5 試料及び試験片の採取及び準備 試料及び試験片の採取及び準備は,次による。
a)布地の場合 布地の場合は,布地及び縫い合わせ条件が同じ部分から,縫い目線が中央になるように,380 mm×380 mm の大きさの試験片を試験片がほつれないように 3 点採取する。採取した試験片は,通常,巻きを防止するため寸法の安定している糸で縁から 10 mm 入ったところを緩く縫い合わせるなどした後,標準状態とする。なお,製品から 380 mm×380 mm の大きさの試験片を採取及び準備する場合も布地として扱う。ただし,380 mm×380 mm の大きさの試験片の採取が困難な場合には,縫い目方向に対して 90°方向に発生しているシームパッカリングの凹凸の波の端部まで含むように採取してもよい。
b)製品の場合 製品の場合は,製品 1 点をハンガー又は人台などに掛け,製品本来の形態を崩さないようにし,標準状態とする。
c)洗濯及び乾燥処理を必要とする場合
a)又は
b)の試料に対し,洗濯及び乾燥処理後の評価が必要な場合には,必要な処理を 1 回又は 5 回行う。なお,洗濯には,水洗い処理のほかにドライクリーニング処理も含み,洗濯及び乾燥処理は,それぞれ次のいずれかの方法を選択する。
JIS L1905:2000
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