JIS K6388:2001 合成ゴム−CR−試験方法 Chloroprene rubber (CR) −General-purpose types−Evaluation procedure
1. 適用範囲
この規格は,合成ゴムCR(クロロプレン系合成ゴム,以下,CRという。)のうち,一般用CRの試験方法について規定する。ただし,特殊用CR及びラテックスの試験方法は除く。 一般用CRとは,次の3品種に分類される。
a) 硫黄変性タイプ
b) メルカプタン変性タイプ
c) その他の変性タイプ 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 2475 : 1999 Chloroprene rubber (CR) −General-purpose types−Evaluation procedure (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む)を適用する。
JIS K 1410 酸化亜鉛 JIS K 3331 工業用硬化油・脂肪酸
JIS K 6222-2 ゴム用粉末硫黄 JIS K 6228 ゴム−灰分の定量 備考 ISO 247 : 1990 Rubber−Determination of ashからの引用事項は,この規格の該当項目と同等である。
JIS K 6238 原料ゴム−揮発分の求め方(定量)
3. 試料及び試験片の調製 試料及び試験片の調製は,次による。
3.1 試料の調製 試料は,ISO 1795の5(試料の調製)によって調製する。試料は,品質が同一とみなすことのできるロット及びその端数ごとに約1.5kgを採取し,表面に付着した異物を除去し,気密を保てる容器に保管して試験に用いる。この場合,試料を採取するための供試品のロットの決め方及び採取数は,受渡当事者間の協定による。
3.2 試験片の調製 試験片は,ISO 1795の8(試験片の調製)によって調製する。
4. 原料ゴムの物理及び化学試験
4.1 ムーニー粘度
4.1.1 試験片の作製 ムーニー粘度試験片の作製には,ロール通し法と直接法(採取したチップを直接測定に供試する。)がある。試験報告書には,適用した方法を記録する。
a) ロール通し法 JIS K 6300-1の5.5.2(試験片の採取・作製)のa)の2)に規定する方法による。試験片は,厚さ約6mm,直径約50mmのもの2個を1組とする。この2個のうち1個の試験片には中心にロータのシャフトを通す直径約11mmの孔をあける。試験片は,できる限り内部に空気を含まないように作り,また,ダイ及びロータの表面に空気を残すようなポケットがないものでなければならない。
b) 直接法 品質が同一とみなせる袋から600〜1 500gのチップをランダムに採り出し,これをよく混ぜて均質化した後,ムーニー粘度測定用試験片として30〜40gを採り出し,ロールを通さずに直接ロータの上側と下側にチップを均等に挿入してムーニー粘度を測定する。この場合,試験片内部に空気が入りやすいので,注意しなければならない。
4.1.2 測定 ムーニー粘度は,JIS K 6300-1の5.6(試験方法)に規定する方法によって測定する。試験温度は100℃,ロータはL形ロータを標準とし,ML (1+4) 100℃として記録する。 これ以外の条件で行う場合は,受渡当事者間の協定による。試験報告書には,用いた方法を記録する。
4.2 揮発分 揮発分は,JIS K 6238に規定する方法によって測定する。
4.3 灰分 灰分は,JIS K 6228に規定する方法によって測定する。
JIS K6388:2001
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