JIS K2398:2001 自動車用ウインドウォッシャ液 Windshield washer fluids for automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車用窓ガラスの洗浄に用いるウインドウォッシャ液(以下,ウォッシャ液という。)について規定する。
備考 ウォッシャ液とは,走行時に自動車の窓ガラス面の汚染物をワイパ使用で除去するものをいう。
2. 引用規格 付表1に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) はっ(撥)水性 はっ水性とは,ガラス表面にはっ水成分が吸着し,疎水性皮膜を形成すること。
b) ピッチング (Pitting) 金属腐食が金属内部に向かって生じるあな(孔)状の腐食。
4. 種類 ウォッシャ液の種類は,表1のとおりとする。 表1 種類 種類 性状 記号 1種 アルコール成分等を主体とした非はっ水性のもの WW
2種 シリコーン成分等を添加したはっ水性のもの(1) WC 注(1) はっ水性測定値で65以上のものは2種とする。
5. 品質 ウォッシャ液の品質は,6.によって試験したとき,表2のとおりとする。また,ウォッシャ液は,無色又は適宜な着色剤で着色したもので,沈殿物及び浮遊する異物を含まない均質な液体とし,著しい臭気がないものとする。
6. 試験方法
6.1 一般事項 試験について共通する一般事項は,JIS K 0050による。 なお,試験上の注意事項を次に示す。
a) 保護具の着用 必要に応じて,皮膚,目などを守るために保護具を着用すること。
b) 操作 操作は,安全を確認しながら行うこと。
c) 廃棄物の処理 廃棄する試料などは,水質,大気などの汚染源とならないように処理すること。
d) 法規の順守 関連する法令・法規等に従って,取り扱うこと。 6.2 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS Z 8703に規定する常温 (5〜35℃),常湿 [(45〜85) %] とする。 備考 ISO規格の関係で,次回改正には常温 (23±2℃),常湿 [(50±5) %] と規定する。
6.3 数値の丸め方 数値の丸め方は,JIS Z 8401による。
6.4 試料採取方法 試料採取方法は,次のとおりとする。
a) 試料抜取数 同一製造条件で製造し,同一品質とみなされる製品でロットを形成し,そのロットの容器数に応じて,表3に示す個数を乱数表など適当な方法によってランダムに抜き取る。
6.5 凍結温度 6.5.1 凍結温度測定装置 装置は,次の器具を用いて図1のように組み立てる。
a) 冷却槽 容量2L以上,深さ270mm以上のガラス製ジュワー瓶。
b) 冷却管 空気ジャケット付試験管でジャケット内部を排気できるように側管を用い,底部に小管を付けた二重管からなり,上部にかき混ぜ棒及び温度計の差込み口を付けたコルク栓又はゴム栓を取り付けたもの。
c) かき混ぜ棒 JIS G 4314に規定する線径1.6mmの鋼線で作ったコイル形(コイルの数は5とする。)で,手又は電動機によって上下運動できるもの。
d) 温度計測器 −50〜0℃の目盛範囲をもち,細分目盛0.1℃のガラス製棒状温度計又はそれと同等の精度のある温度測定器。
JIS K2398:2001
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