JIS H5801:2000 チタン及びチタン合金鋳物
1. 適用範囲 この規格は,チタン及びチタン合金鋳物(以下,鋳物という。)について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1612 チタン及びチタン合金中の窒素定量方法
JIS H 1614 チタン及びチタン合金中の鉄定量方法
JIS H 1617 チタン及びチタン合金中の炭素定量方法
JIS H 1619 チタン及びチタン合金中の水素定量方法
JIS H 1620 チタン及びチタン合金中の酸素定量方法
JIS H 1621 チタン合金中のパラジウム定量方法
JIS H 1622 チタン合金−アルミニウム定量方法
JIS H 1624 チタン合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1630 チタンの発光分光分析方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
3. 種類及び記号 種類及び記号は,表1による。 表1 種類及び記号 種類 記号 特色及び用途例(参考) 2種 TC340 耐食性,特に耐海水性がよい。化学装置,石油精製装置,パルプ製紙工業装置など。 3種 TC480 12種 TC340Pd 耐食性,特に耐すきま腐食性がよい。 化学装置,石油精製装置,パルプ製紙工業装置など。
13種 TC480Pd 60種 TAC6400 高強度で耐食性がよい。化学工業,機械工業,輸送機器などの構造部材。例えば,高圧反応槽装置,高圧輸送装置,レジャー用品など。
5. 形状,寸法及び質量 形状,寸法及び質量は,模型,又は図面によるものとし,その許容差は受渡当事者間の協定による。
6. 試験
6.1 化学分析試験 化学分析試験は,次による。 JIS H 1612 JIS H 1614 JIS H 1617 JIS H 1619 JIS H 1620 JIS H 1621 JIS H 1622 JIS H 1624 JIS H 1630 参考 “JIS H 1610 チタン及びチタン合金のサンプリング方法,JIS H 1611 チタン及びチタン合金の分析方法通則”を参考にしてもよい。
6.2 引張試験 a) 引張試験は,JIS Z 2241による。 b) この場合の試験片は,7.c)の供試材を用い,JIS Z 2201の4号試験片とする。 ただし,4号試験片が取れない場合は,平行部の径と標点距離は次の式により定めてもよい。
JIS H5801:2000
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