JIS G7503:2000

01-03-2023 comment

JIS G7503:2000 はだ焼鋼(ISO 仕様)
1.適用範囲
1.1この規格は,次の各種製品の受渡し技術的要求事項について規定する。− 半製品,例えば,ブルーム,ビレット,スラブ(備考 3.参照)− 棒鋼(備考 3.参照)− 線材− 熱間圧延鋼板(備考 2.参照)− ハンマー又はドロップ鍛造品(備考 3.参照)これらの製品は表 3 の非合金鋼又は低合金のはだ焼き鋼から製造され,表 1 の 2 行∼6 行に記載されているいずれかの熱処理が行われ,表 2 の表面状態で供給される。これらの鋼材は一般にはだ焼きされる(3.2 参照)機械部品の製造に使用されることを意図したものである。
備考1. 化学成分は表3によるが,上記以外の製品形状,処理状態又は特殊用途の鋼材については,その対応国際規格を附属書 B に列挙する。2.用語“鋼板”には,広幅の平鋼を含む。3.ハンマー鍛造半製品(ブルーム,ビレット,スラブなど)とハンマー鍛造棒鋼は,“ハンマー鍛造品及びドロップ鍛造品”の用語を使用せず,半製品又は棒鋼に含める。
1.2特別の場合,引き合い及び発注時に協定すれば,これらの受渡し時の技術的要求事項の変更又は追加が可能である(附属書 A 参照)。
1.3この規格に加えて,ISO 404 の受渡し時の一般技術的要求事項を適用することができる。2.引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む)を適用する。
ISO 377 Steel and steel products−Location and preparation of samples and test pieces for mechanical testing
ISO 404 Steel and steel products−General technical delivery requirementsISO 642 Steel−Hardenability test by end quenching (Jominy test)
ISO 643 Steels−Micrographic determination of the ferritic or austenitic grain sizeISO 1035 Hot-rolled steel bars
3.定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。通常の定義からの変則として 1.1 の備考 2.及び備考 3.,並びに表 2 の注(1)を参照。
3.1製品の形状 (product forms) ISO 6929 を参照。
3.2はだ焼鋼 (case-hardening steels) この規格では,炭素含有率が比較的低い構造用鋼をいい,表面を浸炭又は浸炭窒化して,その後焼入れするものをいう。この鋼材は,焼入れ後,表面領域に高レベルの硬さ及び良好な耐摩耗性をもち,一方,しん(芯)部は非常に高いじん(靱)性をもつことをその主たる特徴としている。備考 はだ焼鋼の熱処理については,上記以外にその可能性として,例えば,軟窒化及び窒化がある。
3.3非合金鋼及び合金鋼 (unalloyed and alloyed steel) ISO 4948-1 を参照。
4.注文書及び表示注文書には,要求する製品の指定のために次の各項目を表記する。
a)製品形状の名称(ブルーム,棒鋼,線材など),続けて− 寸法規格の名称並びにその規格内から寸法及び許容差(5.7 参照),− 又は,例えば,半製品の場合,要求する寸法及び許容差を示す図面又は書類の名称。
b)“熱間加工”以外の表面状態又は特別な表面品質を要求する場合,− 表面状態(表 2 参照)− 表面品質(5.6 参照)c)次の各項目による鋼材記述1)この規格の規格番号2)表 3 の鋼種の表示記号及び,必要に応じて,焼入性などの記号(5.2.3,表 5 及び表 6 参照)
3)無処理ではなく,ある一定の熱処理を行った状態を要求する場合,その状態を表す記号(表 1 の 3欄参照)4)要求する書類がある場合,その書類の種類を表す記号(表 9 参照)

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