JIS G4321:2000

01-01-2023 comment

JIS G4321:2000 建築構造用ステンレス鋼材
1. 適用範囲 この規格は建築構造物に用いるステンレス鋼材以下鋼材という。について規定する。
2. 引用規格 付表 1 に掲げる規格はこの規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格はその最新版追補を含む。を適用する。
3. 種類及び記号 鋼材の種類は4 種類としその記号は表 1 による。
4. 化学成分
4.1 溶鋼分析値 鋼材は13.1 の試験を行いその溶鋼分析値は表 2 による。
4.2 製品分析値 鋼材の製品分析値は注文者の要求がある場合に 13.1 の試験を行いその許容変動値はJIS G 0321 による。ただしこの表に規定されていない元素及び化学成分の値については受渡当事 者間の協定による。
5. 機械的性質 鋼材は13.2 の試験を行いその機械的性質は表 3 による。
注( 1 ) 0.1耐力とは引張試験において0.1の永久伸びを起こすときの力 (N) を平行部の断面積 (mm 2 ) で除した商 (N/mm 2 ) でJIS Z 2241によるオフセット法によって求めた値である。
( 2 ) 降伏比とは引張強さに対する 0.1耐力の割合をいう。
( 3 ) 山形鋼平鋼角形鋼管及び円形鋼管で冷間成形のままで使用する場合は70以下とすることができる。
このとき種類の記号の末尾に− C をつける。
6. 寸法許容差 鋼材の寸法許容差は次による。
参考 鋼材の断面形状寸法単位質量及び断面特性を附属書に示す。
a) 熱間圧延 H 形鋼 熱間圧延 H 形鋼の寸法許容差は表 4 による。
b) 鋼板及び鋼帯 鋼板及び鋼帯の寸法許容差はJIS G 4304 及び JIS G 4305 による。
c) 熱間圧延等辺山形鋼 熱間圧延等辺山形鋼の寸法許容差はJIS G 4317 による。ただし厚さの許容差は表 5 による。
7. 標準長さ 鋼材の標準長さは次による。
a) 熱間圧延 H 形鋼はJIS G 4317 による。
b) 鋼板はJIS G 4304 及び JIS G 4305 による。
c) 熱間圧延等辺山形鋼はJIS G 4317 による。
d) 熱間圧延溝形鋼はJIS G 4317 による。
e) 棒はJIS G 4303 及び JIS G 4318 による。
f) 円形鋼管はJIS G 3446JIS G 3468 及び JIS G 5121 による。
g) 角形鋼管はJIS G 3466 による。
h) 冷間成形等辺山形鋼はJIS G 4320 による。
8. 質量 鋼材の質量計算方法は次による。
a) H 形鋼山形鋼溝形鋼円形鋼管角形鋼管及び冷間成形等辺山形鋼の質量の計算方法は表 12
b) 鋼板及び鋼帯の質量の計算方法はJIS G 4310 による。
9. 耐食性 粒界腐食試験による耐食性について特に注文者の指定がある場合は受渡当事者間でJISG 4304 の 6.耐食性に規定された試験方法を協定し試験を行う。耐食性の判定基準は JIS G 4304 による。
10. 表面仕上げ 鋼材の表面仕上げは表 13 による。
11. 外観 外観は次による
a) 使用上有害な欠点があってはならない。
b) 有害な欠点がある場合には製造業者はグラインダなどによって欠点を除去することができる。ただし
1) 手入れ後の断面寸法はその許容範囲内になければならない。
2) 手入れ部の表面はきれいに仕上げられており周辺の面と調和が取れていなければならない。
12. 製造方法 製造方法は次による。
a) 製造業者は要求された品質に適合するように適切な製造方法で製造しなければならない。
b) 受渡当事者間で契約時に協定がある場合にはそれに従い注文者の要求がある場合には製造方法
を報告しなければならない。
13. 試験
13.1 分析試験 分析試験は次による。
a) 分析試験の一般事項及び溶鋼分析試料の採り方はJIS G 0404 による。
b) 製品分析試料の採り方はJIS G 0321 による。ただし供試材は破断後の引張試験片を用いることができる。
c) 分析方法は次のいずれかによる。
JIS G 1211JIS G 1212JIS G 1213JIS G 1214JIS G 1215JIS G 1216JIS G 1217JIS G 1218
JIS G 1228JIS G 1237JIS G 1253JIS G 1256JIS G 1257
13.2 引張試験 引張試験は次による。
a) 試験一般事項は次による。
1) 機械試験の一般事項はJIS G 0404 及び JIS G 0416 による。
2) 試験温度は23±5℃とする。
3) 試験方法はJIS Z 2201 及び JIS Z 2241 による。ただし引張強さの測定は試験片平行部のひずみ増加率が 40∼ 80/min になるような引張速度を用いる。
b) 鋼材の供試材試験片及び引張試験方法は次による。
1) 熱間圧延 H 形鋼はJIS C 4317 による。
2) 鋼板及び鋼帯はJIS G 4304 及び JIS G 4305 による。
3) 熱間圧延等辺山形鋼はJIS G 4317 による。
4) 熱間圧延溝形鋼はJIS G 4317 による。
5) 棒はJIS G 4303 及び JIS G 4318 による。
6) 円形鋼管はJIS G 3446JIS G 3468 及び JIS G 5121 による。
6.1) 試験片は管軸方向から採取するものとする。
6.2) 溶接部の引張試験はJIS G 3475 によって行い引張強さは表 3 を満足しなければならない。
7) 角形鋼管の引張試験はJIS G 3466 による。
7.1) 試験片は13B 及び 14B を用いてもよい。
7.2) 溶接部の引張試験は受渡当事者間で協定した場合に実施しJIS Z 3121 により引張強さは表3 を満足しなければならない。
8) 冷間成形等辺山形鋼はJIS G 4320 による。
c) 円形鋼管の溶接部のへん平試験はJIS G 3475 による。
14. 検査 検査は次による。
a) 検査の一般事項はJIS G 0404 及び JIS G 0416 による。
b) 化学成分は4.に適合しなければならない。
c) 機械的性質は5.に適合しなければならない。
d) 寸法許容差は6.に適合しなければならない。
e) 耐食性は9.に適合しなければならない。
f) 表面仕上げは10.に適合しなければならない。
g) 外観は11.に適合しなければならない。
15. 表示 検査に合格したものは一品ごと又は一結束ごとのいずれかに次の事項を表示する。ただし受渡当事者間の協定によって項目の一部を省略することができる。
a) 種類の記号
b) 寸法
c) 製造業者名又はその略号
d) 溶鋼番号又は検査番号
16. 報告 製造業者は注文者の要求があった場合規定又は指定された試験項目及び必要に応じて鋼材の寸法数量納入状態などを記載した報告書を提出しなければならない。

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