JIS E3018:2001 インピーダンスボンド− 性能試験方法 Railway signaling equipment−Impedance bonds−Test methods
1. 適用範囲 この規格は,鉄道信号保安装置に用いるインピーダンスボンド(以下,ボンドという。)の性能試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1102-2 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS C 2320 電気絶縁油
JIS E 3014 鉄道信号保安部品−振動試験方法
JIS E 3017 鉄道信号保安部品−防水試験方法
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
3. 定義 この規格の中で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
a) 信号周波数 列車に対する情報伝送及び列車・車両の検知のためにレールに通電する信号電流の周波数。
b) LF 信号周波数として一般に用いる25〜120 Hzの周波数。
c) AF 信号周波数として一般に用いる数百Hz〜十数kHzの周波数。
d) 一次コイルの定格電流 一次コイルの片側端子に連続して通電できる直流,又は交流50/60Hzの電流値。
e) 中性点 一次コイルの巻数が2等分となる中間の端子。
f) 冷却剤 コイルと鉄心の発熱を外気へ放熱するために外箱内に充てん(填)する絶縁物。
4. 試験の種類 ボンドの試験の種類は,次のとおりとする。
a) 形式試験 設計が示す,すべての特性について行う試験。
b) 受渡試験 形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しに際し,必要と認める特性について行う試験。
5. 試験項目 ボンドの試験項目は,表1のとおりとし,形式試験は全項目,受渡試験は○印を付けた項目とする。
6. 試験条件 6.1 試験場所の状態 試験場所の状態は,特に指定がない限り,JIS Z 8703に規定する温度20±15℃,相対湿度 (65±20) %とする。
6.2 試験計器 試験計器は,特に指定がない限り,次のとおりとする。
a) 電圧計及び電流計は,JIS C 1102-2の1.0級以上のものを用いる。
b) 電子電圧計は,器差が5%以内のものを用いる。
c) 絶縁抵抗計は,JIS C 1302に規定する定格測定電圧(直流)500Vのものを用いる。
d) 位相計は,器差が3%以内のものを用いる。
6.3 試験用絶縁油 試験用絶縁油は,JIS C 2320の1種2号を用いる。
7. 試験方法 7.1 巻数比試験 巻数比試験は,1次コイルに50Hz又は60Hzの交流電圧を加え,無負荷2次コイル電圧及び無負荷3次コイル電圧を測定し,1次−2次コイル間巻数比及び1次−3次コイル間巻数比を式(1)及び式(2)によって求める。
JIS E3018:2001
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