JIS D0012:2001 自動車−変速機のシフトパターン Road vehicle−Transmission sift positions
1. 適用範囲
この規格は,自動車(1)に用いる変速機(歯車式手動変速機及び自動変速機)のフロアシフト式,コラムシフト式及びインストルメントパネルシフト式のシフトパターン,シフトの阻止装置,及びシフトパターンの表示について規定する。ただし,二輪自動車には適用しない。 注(1) JIS D 0101に規定する定義による。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版を適用する。 JIS D 0101 自動車の種類に関する用語
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) シフトパターン 変速機の各変速段に対応する変速レバーノブの位置の並び方
4. シフトパターン
a) 手動変速機 手動変速機のシフトパターンは,付図1による。
b) 自動変速機 自動変速機のシフトパターンは,次の条件を満たすものとし,付図2に例を示す。
1) 中立位置がある場合には,前進位置と後退位置との間になければならない。
2) 中立位置から前進位置への操作における変速レバーノブの移動方向は,フロアシフト式の場合には,自動車の前進方向に見て後方とし,コラムシフト及びインストルメントパネル式の場合には,下方とする。
3) 駐車位置がある場合には,シフトパターンの最も端にあり,かつ後退位置と隣接していなければならない。
5. 阻止装置
変速レバーの誤操作を防止するための阻止装置は,次に示す位置及び方向で変速レバーを操作するときに作動するものでなければならない。
a) 手動変速機については,次のいずれかの位置,方向とする。
1) 後退位置だけをもつ位置がある場合には,その列と隣接する前進列との間の位置で,前進列からその列に向かう方向。
2) 同一列に前進位置及び後退位置をもつ場合には,その位置と隣接する前進列との間の位置で,前進列からその列に向かう方向,又はその列の前進位置と後退位置との間の位置で,前進位置から後退位置に向かう方向。
b) 自動変速機については,次の各位置及び方向とする。
1) 中立位置と後退位置との間の位置で,中立位置から後退位置に向かう方向。
2) 後退位置と駐車位置との間の位置で,後退位置から駐車位置に向かう方向。
3) 駐車位置と後退位置との間の位置で,駐車位置から後退位置に向かう方向。
6. 表示 シフトパターンは,運転者から容易に見える位置に表示する。さらに,自動変速機では,変速レバーがどの位置に入っているかが分かるようになっていなければならない。
JIS D0012:2001
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