JIS C3341:2000 引込用ビニル絶縁電線 (DV)
1. 適用範囲
この規格は,600V以下の主に架空引込線に使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンド(以下,ビニルという。)で絶縁された多心の絶縁電線(以下,電線という。)について規定する。 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 3002 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法
JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JIS C 3101 電気用硬銅線
JIS C 3102 電気用軟銅線 JIS C 3105 硬銅より線
3. 種類及び記号 種類及び記号は,表1による。
表1 種類及び記号 種類 記号 引込用ビニル絶縁電線2個より DV2R
引込用ビニル絶縁電線3個より DV3R
引込用ビニル絶縁電線2心平形 DV2F
引込用ビニル絶縁電線3心平形 DV3F
4. 特性 特性は,6.によって試験を行ったとき,表2による。
5. 材料,構造及び加工方法 材料,構造及び加工方法は,付表1〜4及び次の各項による。
a) 導体 導体は,JIS C 3101に規定する硬銅線又はJIS C 3105に規定する1種硬銅より線とする。ただし,22〜60mm2は,JIS C 3102に規定する軟銅線を同心円状により合わせたもの又は硬銅線を同心円状により合わせた後焼きなまして,軟銅にしたものとする。 なお,より線は,同心よりで最外層のより方向は,Sよりとする。
b) 絶縁体 絶縁体は,a)の導体上に,付表1〜4に示す厚さのビニルを導体と同心円状に被覆する。 絶縁体の平均厚さの許容差は,付表1〜4の値の90%以上とし,最小厚さは,付表1〜4の値の80%以上とする。 なお,電線の表面には,有害なきず及び気ほうがあってはならない。
c) 電線の色 電線の色は,通常黒とする。ただし,線心の識別を必要とする場合は,2個よりは,黒・緑,3個よりは,黒・緑・青で色別し,平形は適切な方法によって線心を識別する。
d) より合わせ 1) 2個より 線心2条を層心径の約60倍のピッチでSよりにより合わせる。 2) 3個より 線心3条を層心径の約60倍のピッチでSよりにより合わせる。 3) 平形
a)の導体2条又は3条を適切な間隔に平行して配列したものの上に,b)の絶縁体を被覆する。その各心は,分離しやすく,かつ,分離したとき絶縁体の厚さが均分されるような構造で,断面は,図1による。
6. 試験方法 6.1 外観 外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。
6.2 構造 構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。
6.3 導体の引張り 導体の引張りは,JIS C 3002の5.(引張り)による。
6.4 導体抵抗 導体抵抗は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。
6.5 耐電圧 耐電圧は,次のa)又はb)のいずれかによる。
a) 水中 水中は,JIS C 3005の4.6a)(水中)による。
b) 空中 空中は,JIS C 3005の4.6b)(空中)による。
JIS C3341:2000
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