JIS C3317:2000

01-01-2023 comment

JIS C3317:2000 600V二種ビニル絶縁電線 (HIV)
1. 適用範囲
この規格は,600V以下の主に一般電気工作物や電気機器の配線に用いるビニル絶縁電線で,耐熱性可塑剤を用いた塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンド(以下,ビニルという。)で絶縁されたもの(以下,電線という。)について規定する。
備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している)及びNEQ(同等でない)とする。
IEC 60227-3 : 1997, polyvinyl chloride insulated cables of rated voltages up to and including 450/750V-Part 3 : Non-sheathed cable for fixed wiring (NEQ)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法 JIS C 3101 電気用硬銅線 JIS C 3102 電気用軟銅線 JIS C 3152 すずめっき軟銅線 3. 記号 記号は,HIVとする。
4. 特性 特性は,6.によって試験を行ったとき,表1による
5. 材料,構造及び加工方法 材料,構造及び加工方法は,付表1,付表2及び次による。
a) 導体 導体は,軟銅導体又は硬銅導体とする。軟銅導体は,JIS C 3102に規定する軟銅線若しくはこれをより合わせたもの,又は硬銅線をより合わせた後に焼なまして,軟銅にしたものとする。ただし,電気機器の配線に使用する5.5mm2以下のより線は,JIS C 3152に規定するすずめっき軟銅線を使用してもよい。硬銅導体は,JIS C 3101に規定する硬銅線又はこれをより合わせたものとする。 なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
b) 絶縁体 絶縁体は,a)の導体の上に付表1及び付表2に示す厚さのビニルを導体と同心円状に被覆する。 絶縁体の厚さは,付表1及び付表2の値の±10%とし,最小厚さは,付表1及び付表2の値の80%以上とする。 なお,電線の表面には,有害なきず及び気ほうがあってはならない。 c) 電線の色 電線の色は,原則として黒とする。特に色分けを必要とするときは,導体が軟銅の場合は,黒・白・赤・緑・黄・青の6色とし,硬銅の場合は,黒・白・青の3色とする。
6. 試験方法
6.1 外観 外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。 6.2 構造 構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。
6.3 導体抵抗 導体抵抗は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。 6.4 耐電圧 耐電圧は,次のa)又はb)のいずれかによる。 a) 水中 水中は,JIS C 3005の4.6のa)(水中)による。
b) スパーク スパークは,JIS C 3005の4.6のc)(スパーク)による。

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