JIS B 9702:2000 機械類の安全性―リスクアセスメントの原則
1 適用範囲
この規格は,機械類の設計において安全性を達成するときに適用される基本用語及び方法論について規定する。また,設計者がこの目的を達成することを支援するため,リスクアセスメント及びリスク低減の原則を規定する。この原則は,機械類に関連する設計,使用,インシデント[5.2 c) 1)の
注記1参照],事故及びリスクに関する知識及び経験に基づいている。機械のライフサイクルの間,危険源の同定,リスク見積り,及びリスク評価,また,危険源除去又は十分なリスク低減を準備するための手順を示す。リスクアセスメント及びリスク低減プロセスの文書化及び検証に関する指針を示す。 また,この規格は,タイプB規格又はタイプC規格を準備するための基礎として使用することも意図している。 この規格は,飼育動物,財産又は環境に対するリスク及び/又は損害については取り扱わない。
注記1 附属書Bは,個別の表の形式で,危険源,危険状態及び危険事象の例を示している。この目的は,これらの概念を明確にし,危険源同定プロセスにおいて設計者を支援するためである。
注記2 リスクアセスメントの各段階における数々の手法の実際的使用については,ISO/TR 14121-2で示す。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 12100:2010,Safety of machinery−General principles for design−Risk assessment and risk reduction(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 9704-2 機械類の安全性−電気的検知保護設備−第2部:能動的光電保護装置を使う設備に対す
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 機械類,機械(machinery, machine) 連結された部品又はコンポーネントで構成される駆動部分を備え,又は備えることを意図したものであって,構成要素である連結部品又はコンポーネントのうち,少なくとも一つは,特定の目的のために稼働し,かつ,協働するもの。 注記1 “機械類”という用語は,全く同一の目的を達成するために完全な統一体として機能するように配列され,制御される複数の機械の集合体に対しても用いる。 注記2 附属書Aに一般的概念を表す構成図を示す。
3.2 信頼性(reliability) 機械,コンポーネント又は装置が指定の条件の下で,ある定められた期間にわたって故障せずに要求される機能を果たす能力。
JIS B9702:2000
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