JIS B8660:2000 油圧−制御弁(流れ・圧力)− 試験方法
1. 適用範囲 この規格は一般機械に用いられる方向制御弁,圧力制御弁及び流量制御弁の試験方法について規定する。この規格によって,共通の試験方法が適用できる。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 0125 油圧及び空気圧用図記号 備考 ISO 1219-1 : 1991 Fluid power system and components−Graphical symbols and circuit diagram−Part 1 : Graphical symbolsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語 備考 ISO 5598 : 1985 Fluid power system and components−Vocabularyからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS C 4003 電気絶縁の耐熱クラス及び耐熱性評価 備考 IEC 60085 : 1985 Thermal evaluation and classification of electrical insulationからの引用規格は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 4411 Hydraulic fluid power−Valves−Determination of pressure differential flow characteristics
3. 定義 この規格で用いる用語の定義は,JIS B 0142によるほか,次による。
3.1 ブリードオフ 機器に流入する流れをタンク側又は低圧側へ分岐させ制御する回路方式 3.2 メーターイン 機器に流入する流れを制御する回路方式 3.3 メーターアウト 機器から流出する流れを制御する回路方式
5. 試験装置 一般的要求事項 5.1 試験回路 5.1.1 付図1及び付図5から付図13までに示す試験回路の中から,試験するバルブのタイプに応じて,この規格中の試験項目中の相対する回路を選び,使用する。 備考1. 付図1及び付図5から付図13までは基本的な数種類の試験を行うために最少の機器で構成されており,数種類の試験を同時に行うために構成要素を変更してもよい。 2. この規格中の図は基本的な試験回路で,機器のトラブルによる損傷に対する安全回路は含んでいない。人や物に対する保護については,慎重に検討すること。
5.1.2 試験されるバルブの定格流量より大きく,かつ,流量制御可能な油圧源を使用する。
5.1.3 過大圧力保護のために,供給側に圧力制御弁を設置する。必要であれば,試験回路中に,流量や圧力を制御するためのバルブを設ける。 5.1.4 圧力測定点を含む配管や継手の内径はバルブの口径と比較して矛盾しない径とする。
5.1.5 ドレンポートはタンクへ接続する。
5.2 圧力及び温度測定点
5.2.1 圧力測定点の位置 備考 精度等級C(附属書1参照)で測定を行う場合で,適切な配管損失の補正を行うことによって,次の項目で記述される点以外での便宜的な圧力測定でも十分な精度が得られる。 圧力測定点は,供試バルブの上流及び下流側の両方に設ける。また,必要に応じて,その他の測定点も設ける。
JIS B8660:2000
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