JIS B8041:2000 ガスタービン−受渡試験方法
1 適用範囲
この規格は,ガス燃料及び/又は液体燃料を用いた開放サイクルガスタービンプラントに適用する。密閉サイクル及び半密閉サイクルのガスタービンプラントに対しても同様に適用する。 コンバインドサイクルプラント又は他の熱回収システムを用いたガスタービンプラントにも同様に適用する。 この規格は,適切な修正を加えることによって,フリーピストンガスタービン又は特殊な熱源(例えば化学プロセス中の合成ガス,高炉ガス)を用いるガスタービンに対しても,基礎資料として使用することができる。 この規格は,次のいずれかの装置のあるガスタービンの受渡試験にも適用する。
a) 流体注入による出力増加装置
b) 流体注入による排出物抑制装置
c) 流体注入による出力増加装置及び排出物抑制装置
d) 吸気冷却による出力増加装置 これらの装置が契約範囲に含まれ,試験をしなければならない場合,試験要領に考慮する必要がある。 この規格は,特別な規定は設けていないが,ガスタービンの改造,機能向上,又は開放点検の前後の性能差を確認する比較試験にも適用できる。
この規格は,指定基準条件へ修正した,次の性能項目の測定手順も含む。
a) 電気的又は機械的出力(ガス発生機だけの場合はガス出力)
b) 熱効率又は熱消費率
c) ガスタービンの排気エネルギー(又は排気温度及び排気流量) 受渡試験の実施内容は,機器供給者と購入者との合意に基づくものとするが,契約時に定められた上記以外の性能項目は,それに応じて,供給者の標準製造検査要領書と同様に,個別の試験要領書に考慮される必要がある。
この規格は,測定方法並びに対応する計器及びその校正に対する指針及び標準的な手順について規定する。また,装置の発注時に取決めがない場合に適用する性能試験の準備及び実施について規定する。すなわち,比較基準条件(3.9)並びにガスタービンの運転条件,境界条件及びそれらの限界値を規定する。 さらに,不確かさの計算方法とともに,測定データの記録及び取扱いに対する規定並びに試験結果の計算及び修正方法も含む
a) 排出物試験
b) 騒音試験
c) 振動試験
d) ガスタービンの特定部位の性能
e) 出力増加装置の性能及び補助システム(例えば,吸気冷却器,ガス燃料圧縮機など)
f) 開発又は研究を目的とする試験
g) 主要保護装置の有効性確認試験
h) 調節装置及び保護装置の性能
i) 運転特性(起動特性,信頼性試験など)
JIS B8041:2000
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