JIS A8911:2000

01-02-2023 comment

JIS A8911:2000 土工機械−シートベルト及びその取付部−性能要求事項及び試験方法
1 適用範囲
この規格は,転倒時保護構造(ROPS)(JIS A 8910参照)をもつ土工機械及び横転時保護構造(TOPS)(JIS A 8921参照)をもつ土工機械の,運転員又は乗員を拘束する拘束装置−シートベルト(以下,ベルトという。)及びその取付部に対する最低限の性能要求事項及び試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 6683:2005,Earth-moving machinery−Seat belts and seat belt anchorages−Performance requirements and tests (IDT) なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8315 土工機械−運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間 注記 対応国際規格:
ISO 3411:1995,Earth-moving machinery−Human physical dimensions of operators and minimum operator space envelope(IDT)
JIS A 8318 土工機械−座席基準点(SIP) 注記 対応国際規格:ISO 5353:1995,Earth-moving machinery, and tractors and machinery for agriculture and forestry−Seat index point(IDT)
JIS A 8910 土工機械−転倒時保護構造−試験及び性能要求事項 注記 対応国際規格:ISO 3471:1994,Earth-moving machinery−Roll-over protective structures−Laboratory tests and performance requirements(MOD)
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 シートベルトアッセンブリ (seat belt assembly) 運転中及び転倒状態で,身体を保持するために,腰の回りを固定するベルト。バックル,長さ調節具,巻取装置,及び取付部への固定手段からなる。
3.2 取付部 (anchorage) シートベルトアッセンブリにかかる力を機械構造部に伝える箇所。
3.3 拘束装置 (restraint system) 取付部を含むシートベルトアッセンブリ。
3.4 ポリエステル繊維 (polyester fibre) 質量比85 %以上の合成ポリエステルで構成される長い鎖状の繊維。
4 シートベルトアッセンブリ シートベルトアッセンブリの構成部品は,次のいずれかによる。 − SAE J386,又は − UNECE R16:2000の箇条 6。ただし,6.4を除く。
5 拘束装置の仕様
5.1 一般 拘束装置は,通常,調整できるシートベルトアッセンブリ又は巻取装置付きの調整できるシートベルトアッセンブリからなる。
5.2 ベルト ベルトは,最小 46 mmの幅をもち,ベルトの長さは,JIS A 8315による5パーセンタイル及び95パーセンタイルの防寒服着用の運転員に対して調整できるものとする。 ベルトは,はく(剥)離,高低温,弱酸,アルカリ,かび,経年変化,湿気及び直射日光に耐えるもので,無処理のポリエステル繊維と同等又はそれ以上の性能をもつものとする。
5.3 バックル バックルの解放は,一作動で,作業用手袋などをはめた片手でできなければならない。バックルは,意図的に解放するまでは閉じたままであるものとする。バックルを解放する作動力は,環状ベルトにかかる

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