JIS A8301:2000 土工機械−整備用開口部最小寸法
1. 適用範囲
この規格は,JIS A 8308に規定する土工機械の次の身体部位に関する整備用開口部最小寸法(以下,開口部寸法という。)について規定する。
a) 手に対する開口部
b) 頭部に対する開口部
c) 身体に対する開口部 d) 片腕に対する開口部 e) 両腕に対する開口部 開口部寸法は,建設作業場又は工場において,開口部を通して点検,調整,保守などの作業を支障なく行うための寸法情報を技術者や設計者に提供する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 2860 : 1992, Earth-moving machinery−Minimum access dimensions (IDT) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。
JIS A 8308 土工機械−基本的機種−用語 備考 ISO 6165 : 1997, Earth-moving machinery−Basic types−Vocabularyがこの規格と一致している。
ISO 3411 : 1995 Earth-moving machinery−Human physical dimensions of operators and minimum operator space envelope 参考
JIS A 8315(土工機械−身体寸法及び運転員周囲の最小空間)が翻訳規格として近く発行される予定である。
3. 最小開口部 3.1〜3.4に示す寸法は,開口部を通して限られた動きをするための推奨最小値を示す。作業の種類,部品の大きさ,質量などによって,特例として,より大きな開口部が必要となる。このようなより大きな開口部によって有用性が増し,大きな効果がもたらされる。
防寒服着用時の作業に対するより大きな開口部は,寒冷地で使用される土工機械や装置のためのものである。
図1〜5に示す開口部寸法は,ISO 3411に示された運転員の人体計測値に基づいて,その95パーセンタイルに適合するように定めた最小寸法である。 3.1〜3.4において,開口部最小寸法のすべての隅部には,任意に半径25mm以下の丸みをつけることができる。
JIS A8301:2000
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