JIS A1146:2001 骨材のアルカリシリカ反応性 試験方法(モルタルバー法)Method of test for alkali-silica reactivity of aggregates by mortar-bar method
1適用範囲この規格は,モルタルバーの長さ変化を測定することによって,骨材のアルカリシリカ反応性1)を判定する試験方法について規定する。ただし,コンクリート用骨材の内,人工軽量骨材(粗,細)には適用しない。また,硬化コンクリ−トから取り出した骨材に対しては,箇条 16 の判定は適用しない。
JIS A 1145で無害でないと判定された骨材でもモルタルバー法で無害と判定された場合には,後者を優先してよい。注1)アルカリシリカ反応(ASR)の用語の定義は,JIS A 1145 の
3.1 による。2引用規格次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1129-3 モルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法−第 3 部:ダイヤルゲージ方法JIS A 1145 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS R 5201 セメントの物理試験方法JIS R 5202 ポルトランドセメントの化学分析方法JIS R 5210 ポルトランドセメント
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第 1 部:金属製網ふるい3試料試験に用いる骨材は,未使用骨材又はフレッシュコンクリート中の骨材とする。フレッシュコンクリート中から採取した骨材の場合は,十分に洗浄してセメントペーストなどを取り除いておく。試料は,粗骨材及び細骨材について代表的なものを約 40 kg 採取する。なお,化学法に引き続いて実施する場合は,同時に採取した試料を使用する。
4試験用装置及び器具
4.1試料調整用装置及び器具 試料調整用装置及び器具は,次による。
a)製砂機は,粗骨材から細骨材を製造することができるロッドミル,ジョークラッシャ,ディスク形製砂機,ロール形製砂機などを用いる。
b)ふるいは,JIS Z 8801-1 に規定する公称目開き 4.75 mm,2.36 mm,1.18 mm,600 µm,300 µm 及び 150µmふるい2)とする。注2)これらのふるいの寸法は,それぞれ 5 mm,2.5 mm,1.2 mm,0.6 mm,0.3 mm 及び 0.15 mm ふるいと呼ぶことができる。
4.2試験用装置及び器具 試験用装置及び器具は,次による。a)試験に用いるはかりは,ひょう量が試料の質量以上でかつ目量が試料質量の 0.1 %以下のものとする。b)モルタルの練混ぜに使用する器具は,JIS R 5201 の 8.1 の(2)(機械練り用練混ぜ機)に規定するものを使用する。締め固めに用いる突き棒は軟鋼製で,突き部の縦横の寸法が 35±1 mm,質量が 1 000±5 gのもので,突き部が磨き仕上げられているものとする。
c)型枠は JIS R 5201 の 10.1 の(2)(モルタル用供試体成形用型)に規定する 40×40×160 mm の 3 連型枠で,両端に長さ変化測定用のゲージプラグを埋め込めるよう,ゲージプラグ固定用の穴をあけたものとする。
d)長さ変化の測定は,JIS A 1129-3(ダイヤルゲージ方法)による。ダイヤルゲージは 0.001 mm 目盛(精度)のものを使用するものとする。ゲージプラグは試験中にさびを生じない金属製のものとする。e)供試体を貯蔵する容器は,気密なふたによって密閉ができ,湿気の損失がない構造のものとする。
JIS A1146:2001
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