JIS B0601:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)− 表面性状:輪郭曲線方式− 用語,定義及び表面性状パラメータ Geometrical Product Specifications (GPS)-Surface texture: Profile method-Terms, definitions and surface texture parameters
1 適用範囲
この規格は,輪郭曲線方式による表面性状(粗さ曲線,うねり曲線及び断面曲線)を表すための用語,定義及び表面性状パラメータについて規定する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4287:1997,Geometrical Product Specifications (GPS)−Surface texture: Profile method−Terms, definitions and surface texture parameters,Amendment:1:2009,Technical Corrigendum 1:1998及びTechnical Corrigendum 2:2005(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3 用語及び定義
3.1 一般用語
3.1.1 輪郭曲線フィルタ(profile filter) 輪郭曲線の波長成分を長波長成分と短波長成分とに分離するフィルタ。 注記 粗さ曲線,うねり曲線及び断面曲線を測定するために,測定機では,3.1.1.1〜3.1.1.3に示す3種類のフィルタを用いる(図1参照)。これらは全て,JIS B 0632に規定された振幅伝達特性をもつが,カットオフ値が異なる。
3.1.1.1 郭曲線フィルタ(瀀爀昀椀攀昀椀琀攀 粗さ成分とそれより短い波長成分との境界を定義するフィルタ(図1参照)。 3.1.1.2 掏郭曲線フィルタ(瀀爀昀椀攀昀椀琀攀 粗さ成分とうねり成分との境界を定義するフィルタ(図1参照)。
3.1.1.3 郭曲線フィルタ(昀瀀爀昀椀攀昀椀琀攀 うねり成分とそれより長い波長成分との境界を定義するフィルタ(図1参照)。 注記 カットオフ値昰湛域は,ISO 4287:1997では定義されておらず実在しない。JIS B 0610:2001においてだけカットオフ値昰されているが,このカットオフ値昰湛域はISO 4287:1997とは整合していない。
3.1.2 座標系(coordinate system) 表面性状パラメータを定義する座標系。 注記 平均線に一致する触針の測定方向をX軸,X軸に直角で実表面上の軸をY軸及び外側方向(物体側から周囲の空間側への方向)をZ軸とする右手直交座標系が一般に用いられる。この規格では,右手直交座標系を用いる。
3.1.3 実表面(real surface) 周囲の空間から分離する物体の境界表面。 3.1.4 実表面の断面曲線(surface profile) 実表面を指定された平面によって切断したとき,その切り口に現れる曲線(図2参照)。 注記 切断する平面は,実表面に垂直で任意の方向とするのが一般的である。
JIS B0601:2001
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