JIS B0632:2001製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状:輪郭曲線方式−位相補償フィルタの特性Geometrical Product Specification (GPS)−Surface texture : Profile method−Metrological characteristics of phase correct filters
1.適用範囲 この規格は,輪郭曲線測定のための位相補償フィルタの特性について規定する。特に,輪郭曲線に含まれる長波長成分及び短波長成分を分離する方法について規定する。備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。ISO 11562 : 1996 Geometrical Product Specifications (GPS)−Surface texture : Profile method−Metrological characteristics of phase correct filters (IDT)2.定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
2.1輪郭曲線フィルタ (profile filter) 輪郭曲線を長波長成分と短波長成分とに分離するフィルタ。
2.1.1位相補償フィルタ (phase correct profile filter) 位相遅れ(輪郭曲線が波長に依存してひずむ原因)のない輪郭曲線フィルタ。
2.2位相補償フィルタによる平均線 [phase correct filter mean line (mean line)] ディジタルデータの重み付き移動平均によって決定される長波長成分の曲線。以下,これを平均線という。
2.3フィルタの振幅伝達特性 (transmission characteristic of a filter)
正弦波信号の減衰した振幅を波長の関数として表した特性。
2.4重み関数 (weighting function) 平均線を求めるために,関連する周囲の各データに付ける重みを表す関数。備考 フィルタの振幅伝達率は,重み関数のフーリエ変換によって与えられる。
2.5位相補償フィルタのカットオフ値 (cutt-off wavelength of the phase correct filter) 輪郭曲線フィルタによって,振幅の 50%が伝達される正弦波信号の波長。備考 輪郭曲線フィルタは,カットオフ値によってすべて決定される。
2.6輪郭曲線の通過帯域 (transmission band for profile)
2 種類の異なったカットオフ値の位相補償フィルタ(高域フィルタ及び低域フィルタ)を輪郭曲線に適用したときに,振幅が 50%以上伝達される正弦波信号の波長帯域。備考 小さいカットオフ値の低域(ローパス)フィルタは,短波長成分を遮断し,大きいカットオフ値の高域(ハイパス)フィルタは,長波長成分を遮断する。2.7カットオフ比 (cutt-off ratio) 与えられた通過帯域の低域(ローパス)フィルタのカットオフ値に対する高域(ハイパス)フィルタのカットオフ値の比。
JIS B0632:2001
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