JIS C0121:2001 環境条件の分類環境パラメータとその厳しさの分類−輸送条件Classification of environmental conditions−Part 3 : Classification of groups of environmental parameters and theirseveritiesSection 2 : Transportation
1.適用範囲及び目的 この規格は,製造工場において出荷準備が整った後,電気・電子製品がある場所から別の場所に輸送されるときにさらされる環境パラメータとその厳しさの分類について規定する。最も一般的に使われる輸送手段として,次のものを考慮した。
− 路上輸送:自動車,貨車,トラック,動物,コンベヤ− 鉄道輸送:列車,運搬車,コンベヤ
− 水上,海上輸送:船,ホバークラフト及びコンベヤ− 空輸:航空機及びコンベヤ− 上下輸送:クレーン,運搬用昇降機及びロープウエイこの規格で定める環境条件は,輸送される製品ごとに定めるものである。製品が包装されている場合,環境条件は包装された状態に適用する。製品に有害な厳しい条件だけを含める。
保管及び使用の条件は,IEC 60721-3 シリーズの中で規定する。参考
IEC 60721-3 シリーズとは,IEC 60721-3 (Classification of environmental conditions−Part 3 :Classification of groups of environmental parameters and their severities)の一連の規格である。この日本工業規格の目的は,荷積み,荷降ろしを含め,製品が地上,水上又は空中で輸送される際にさらされる環境条件とその厳しさを分類することである。この規格では,広い適用分野を包含した環境条件を限定した数の分類に区分けしているので,環境条件を,分類する際は,輸送条件を満たす必要最低限の分類を選択する。この選択の指針を附属書 A に示す。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Cuide 21 に基づき,IDT(一致している),MOD 修正している),NEQ(同等でない)とする。IEC 60721-3-2: 1997 Classification of environmental conditions−Part 3 : Classification of groups ofenvironmental parameters and their severities−Section 2 : Transportation (IDT)
2.引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。JIS C 0110 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさの分類備考 IEC60721-1 : 1990, Classification of environmental conditions−Part 1 : Environmental parametersand their severities, Amendment 1 (1992)がこの規格と一致している。なお,Amendment 2 (1995) は JIS に含まれていない。JIS C 0111 環境条件の分類 自然環境の条件−温度及び湿度備考 IEC60721-2-1 : 1982, Classification of environmental conditions−Part 2 : Environmental conditionsappearing in nature−Temperature and humidity, Amendment 1 (1987) が,この規格と一致している。JIS C 0112 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 通則備考 IEC60721-3-0 : 1984, Classification of environmental conditions−Part 3 : Classification of groupsof environmental parameters and their severities−Introduction, Amendment 1 (1987) が,この規格と一致している。3.定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 0110 によるほか,次による。
3.1屋内 (weatherprotected) 製品が包装されているかどうかにかかわらず,環境から何らかの方法(温度制御コンテナから防水カバーまで)で囲われている状態。通気状態は,大気の流れを制御する場合から防水カバーの一部を開けて自然の大気の流れを許容する場合まである。3.2屋外 (non-weatherprotected) 製品が包装されているかどうかにかかわらず,環境から何の保護もされていない状態。4.一般事項 IEC60721-3 シリーズの中で定義する他の条件を誤って使用することがないように,JIS C 0112を参照することが望ましい。環境条件が規定した厳しさを超える可能性は低い。規定したすべての値は,最大値又は限界値である。これらの値に到達することはあっても永続はしない。状況によっては,ある一定期間の発生頻度が異なることもある。このような発生頻度は,この規格では規定しないが,すべての環境パラメータで考慮し,適用可能なら追加して規定したほうがよい。継続期間及び発生頻度の情報は,JIS C 0112 の 6.(環境パラメータごとの発生期間と発生頻度)に規定している。環境パラメータの組合せによっては,製品に対する影響が強まる場合があることに注意する。このことは特に生物的条件,化学的又は機械的に影響を与える物質に,高い相対湿度が加わった場合にいえる。
JIS C0121:2001
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