JIS K5421:2000 ボイル油及び煮あまに油
1. 適用範囲 この規格は,ボイル油及び煮あまに油の品質とその試験方法について規定する。 備考1. ボイル油は,塗膜形成要素を増加する目的で,調合ペイント及び油性の塗料に混合して用いる液状・透明・酸化乾燥性の脂肪油で,乾性油の1種類又はそれ以上を加工してドライヤーを加えるなどして乾燥性を強めたものである。
2. 煮あまに油は,あまに油を加工したものである。
3. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 150, Raw, refined and boiled linseed oil for paints and varnishes−Specifications and methods of test 4. この規格で用いる用語は,JIS K 5500(塗料用語)による。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 5102 亜鉛華(顔料)
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法‐第1部:通則‐第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法‐第1部:通則‐第2節:試料採取方法 備考 ISO 1512 : 1991, Paints and varnishes−Sampling of products in liquid or paste formが,この規格と一致している。
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法‐第1部:通則‐第3節:試験用試料の検分及び調整 備考
ISO 1513 : 1992, Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testingが,この
5. 試験方法 5.1 試料採取方法 試料採取方法は,JIS K 5600-1-2の8.1.1又は8.2.1による。ただし,8.2.1の適用においては,抜き取る容器数は,当事者間で規定することができる。
5.2 検分及び試験用試料の調整 検分及び試験用試料の調整は,JIS K 5600-1-3による。ただし,検分はJIS K 5600-1-3の4.によって,調整はJIS K 5600-1-3の8.2によってそれぞれ行う。
5.3 試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1によるほか,次のとおりとする。
5.3.1 養生及び試験の場所 養生及び試験の場所は,次のとおりとする。
a) 標準状態 標準状態の養生及び試験の場所は,JIS K 5600-1-6の4.1で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス,蒸気,ほこりなどがなく,通風の少ない室内とする。
b) 一般状態 一般状態の養生及び試験の場所は,JIS K 5600-1-1の3.1.1による。
c) 拡散昼光 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2による。
5.3.2 試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。ただし,特に規定する以外は溶剤洗浄によって調整した鋼板 (150×70×0.8) とする。 備考 鋼板は,JIS G 3141に規定するSPCC-SBとする。
5.3.3 試験片の作製 試験片(1)の作製は,次のとおり行う。
JIS K5421:2000
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