JIS L0104:2000 テックス方式による糸の表示
1. 適用範囲 この規格は,単糸及び仕上がり糸の線密度に基づき,テックス方式によって単糸,もろより糸,ケーブル糸,引そろえ糸などの構造を示す2種類の表示方法について規定する。ただし,飾り糸,かさ高加工糸などの特殊な糸及び繊維の種類,後加工,荷姿などの表示方法には,適用しない。
備考1. 表示は,テックス方式による線密度,フィラメント糸のフィラメント数,より方向,より数及び合糸数から成る。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 1139 : 1973 Textiles−Designation of yarns (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS L 1013 化学繊維フィラメント糸試験方法 JIS L 1095 一般紡績糸試験方法
3. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
a) 糸 b)〜i)に規定する種々なタイプ,構造のものを包含する一般的な用語。
b) 単糸 次の一つから成る繊維素材の最も単純な連続の束。
1) 多くの不連続な繊維をよりによって固定したもので,紡績糸という。
2) 1本又はそれ以上のフィラメントから成るフィラメント糸、よりがある場合とない場合とがあり,1本のフィラメントから成る糸をモノフィラメント糸,2本又はそれ以上のフィラメントから成る糸をマルチフィラメント糸という。
c) 引そろえ糸 一緒に引きそろえ,加ねんしていない2本又はそれ以上の単糸から成る糸。
d) もろより糸 1回の合糸操作で2本又はそれ以上の単糸をより合わせて作った糸。
e) 双糸(2本もろより糸) 2本の単糸を一緒に加ねんして作ったもろより糸。
f) 多本もろより糸 1回の合糸操作で,3本以上の単糸を一緒に加ねんして作ったもろより糸の総称。
JIS L0104:2000
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