JIS X0506:2000 バーコードシンボル− コーダバー (NW-7) −基本仕様
1. 適用範囲
この規格では,広く一般に用いるバーコードシンボル,コーダバーの次に示す仕様について規定する。
a) バーコードシンボルの表現方法
b) バーコードシンボルの寸法
c) バーコードシンボルの光学特性
d) 印刷品質を確保するための条件 備考 バーコードとは,異なる太さ及び間隔をもつ並行な縦線の組合せによって文字を表現するコード(符号)をいい,バーコードンンボルは,バーコードの表記記号であり,コーダバーは7ビットコードに対応するものである。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS Z 8720 測色用標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 黒バー (bar) バーコードを構成する並行なバーのうち,反射率が低いバー。
b) 白バー (space) バーコードを構成する並行なバーのうち,反射率が高いバー。
c) エレメント (element) 1本の黒バー又は白バー。
d) 細エレメント (narrow element) バーコードを構成する並行なバーのうち,幅が細いバー。
e) 太エレメント (wide element) バーコードを構成する並行なバーのうち,幅が太いバー。
f) クワイエットゾーン (quiet zone) バーコードの両端にある余白部分。
g) キャラクタ間ギャップ (intercharacter gap) 隣接する二つのバーコードキャラクタの間に存在する余白部分。
h) バーコードキャラクタ (symbol character) 一定数の黒バーと白バーとで表された数字,文字及び特殊文字。
i) スタートキャラクタ (start character) バーコードの始まりを表すバーコードキャラクタ。
j) ストップキャラクタ (stop character) バーコードの終わりを表すバーコードキャラクタ。
k) データキャラクタ (data character) スタートキャラクタ及びストップキャラクタを除いたバーコードキャラクタ。
l) バーコードシンボル (bar code symbol) バーコード部と先頭、末尾クワイエットゾーンとで構成されるバーコード全体。
m) バーコード部 (bar code part) バーコードシンボルからクワイエットゾーンを除いたバーコードキャラクタ群とキャラクタ間ギャップ群とで構成される部分。
n) 最小反射率差 (minimum reflectance difference) バーコードシンボルの光学特性を表し,5.2 で定義される値。
o) ボイド (void) 黒バーにおける欠け。
p) スポット (spot) 白バー、キャラクタ間ギャップ及びクワイエットゾーンにおける汚れ。
4. コーダバーの仕様
4.1 コーダバーの構成 コーダバーは,図1の構成例に示すように,左から左側クワイエットゾーン,スタートキャラクタ,1個以上のデータキャラクタ,ストップキャラクタ,右側クワイエットゾーンの順で構成し,各バーコードキャラクタの間にはキャラクタ間ギャップを設ける。
4.2 キャラクタの2進記号表示 各バーコードキャラクタは,4本の黒バーとそれに挟まれた3本の白バーの合計7本で構成する。黒バー及び白バーのそれぞれに細エレメント及び太エレメントがある。細エレメントを“0”,太エレメントを“1”として,“0”と“1”との組合せでキャラクタを表す。各バーコードキャラクタの構成は,表1のとおりとする。例としてスタートキャラクタ“A”及びデータキャラクタ“1”を表すバーコードキャラクタを,図2に示す。
JIS X0506:2000
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