JIS F3301:2000 アンカー
1. 適用範囲 この規格は,船用及び港用のアンカー(以下,アンカーという。)について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。 これらの引用規格は,その最新版を適用する。 JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材 JIS G 5101 炭素鋼鋳鋼品
3. 種類 アンカーの種類は,その形状によって次のとおりとする。 a) ストックレスアンカーA形(船用)
b) ストックレスアンカーB形(船用)
c) ストックアンカーA形(船用及び港用)
d) ストックアンカーB形(船用及び港用)
e) 片つめストックアンカーA形(港用)
f) 片つめストックアンカーB形(港用) 備考 ストックレスアンカーB形(船用)は,船級協会の高把駐力アンカーとして,型式承認を申請し,承認されることによって,船級協会の定義する高把駐力アンカーとすることができる。船級協会の定義による高把駐力アンカーとは,同一質量をもつストックレスアンカーA形(ホールズタイプアンカー)の把駐力に比較して,2倍以上の把駐力をもつこととしている。
4. 構造,形状,寸法及び質量 4.1 ストックレスアンカーA形の構造,形状及び寸法は,付図1及び付表1,ストックレスアンカーB形の構造,形状及び寸法は,付図2及び付表2,船用ストックアンカーは,付図3及び付表3,港用ストックアンカー及び片つめストックアンカーは,付図3及び付図4並びに付表4のとおりとする。
4.2 アンカーの呼び質量は,ストックレスアンカーでは計算総質量,船用ストックアンカーではストックを除いた計算質量,港用アンカーでは計算総質量によって表す。
4.3 ストックレスアンカーのシャンクを除いた実測質量は,アンカーの実測質量の3/5以上,ストックアンカーのストックの実測質量は,ストックを除いたアンカーの実測質量の1/4以上とし,片つめストックアンカーのストックの実測質量は,実測総質量の1/4とすることが望ましい。
5. 許容差
5.1 アンカーの各部分の寸法許容差は±4%とし,その許容差の最大値は±20mmとする。ただし,ストックレスアンカーのシャンクの長さは,ホースパイプの長さの都合によって,やむを得ない場合は増減することができる。 なお,この場合,シャンクの太さは,4.3及び5.2に示す範囲内で増減することができる。
5.2 アンカーの実測質量(船用ストックアンカーではストックを除く。)は,呼び質量に対して寸法許容差の範囲内で増加することは差し支えないが,減少があってはならない。
5.3 ストックレスアンカーの開き角度は,ストックレスアンカーA形では,39〜42度の範囲で注文者が指定する。また,ストックレスアンカーB形では,35度とする。その許容差は,±1度とする。内つめ・外つめの開き角度の差の許容値は,受渡当事者間の協議によって決定する
JIS F3301:2000
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